こんにちは。島田です。
今回は、パッセを例にして、体の連動イメージについて解説をしていきます。
パッセをしている時、連動して動く部分というのはこんな感じに繋がっています。
それぞれ見ていきましょう。
手からのルート3本、ピンク、水色、黄色というのは、これは肋骨を締めるのに使います。
ピンクがちょっと分かりづらいんですけども、肋骨のところでちょっと見えますよね。そこまで繋がっていきます。
- 肋骨が締まると骨盤が立ちやすくなったり、
- 脚が上がりやすくなったり肩が下がったり、
- 腕を開いた時に肘がはりやすかったり、
- 胸が開きやすかったり
など良い事があります。
よく「あばら開いてる」とか「あばらもっと締めて」って言われる事があると思うんですけども、それはこれだけ影響するからなんですね。
特に、ここでいう脚が上がりやすくなるっていうのがアラベスクとかディベロペしている時にかなり影響してきます。
肋骨締まってないと、とてもやりづらいです。
よくあばらを締めようとしてみぞおちとか脇に力を入れる事があると思うんですけど、これは良くないです。肩も一緒に上がってしまうので、あまりおススメ出来ません。
ではどうすれば良いのかというと指を伸ばして手のひらを使うようにすると良いです。
こうする事で、連動が働いて肋が締まるようになります。
バレエの手の形というのは肋骨を締めるのに使うんですね。
あれは飾りではなくて、ちゃんと指を伸ばして手のひらを使うようにする事で連動を使って肋を締めるように、しやすくしてるんです。
当院でよく使うツボで手のツボがあります。
ここでターンアウトを開いたりとか甲出しをやりやすくしたりとか一見不思議な感じしますよね。
『手で脚に効くとか何で?』
と不思議に言われる事があるんですけど、それはこの3本のルートを使いやすくする事で肋骨を締めてるからなんですね。
続いて、脚のルートです。
脚のルート3本、赤、オレンジ、青それぞれは骨盤を立てるのに使います。
骨盤が立つと、
- 脚が真っ直ぐ使いやすくなったり、
- 体幹が安定したり
- 股関節の可動域が上がったり
- 開脚で前に倒しやすい
- 甲が出しやすい
など良い事があります。
膝が伸びないとか、お皿が出っ張ってるとか、良くそういう風に言われると思うんですけど、これは膝の問題では無くて骨盤が 立ってないっていうサインなんです。
「お腹をもっと引き上げなさい」とか、「お腹の下に力を入れなさい」って言われるのも、これも骨盤が立ってないからです。
股関節の可動域が上がるっていうのは、骨盤が立つ事に よって股関節が回しやすくなるので、その分可動域が上がります。これは開脚でもそうで、前に倒す時に結構重要で骨盤が立ってない状態でいくら開いて前に倒そうと思っても倒れません。
後、骨盤立つと脚が真っ直ぐ使いやすくなるので甲までしっ かり伸びるようになります。
脚のルート3つは全て内転筋を通ります。
オレンジのルート、青いルートっていうのが親指からスタートします。
赤いルートっていうのが足裏からスタートします。
骨盤との関連は、
このオレンジのルートが骨盤の外側、
青いルートっていうのが恥骨、
赤いルート、足裏から始まるのが仙骨にいきます。
そこで、親指と足裏の具合っていうのは骨盤の立ち具合と関係します。
外反母趾があったり、土踏まずが硬かったりすると骨盤が立ちにくいのでアラベスク等脚を 上げたりする動きってのはやりづらいです。
逆に親指の捻れを取ってあげる事によって片脚立ちとかアラベスク、アチチュードした時に内ももをもっと寄せたいなと思った時に立ちやすくなります。パッセの時もそうで足裏が使 えた状態になると、この片脚立ちが安定するので股関節回しやすくなります。
まとめると…
- パッセをした時に脚が上がりにくい時は手を、
- 脚が回しにくい時 は足裏を、
- 脚の付け根が痛い時は親指を
整える事でやりやすくなります。
今までの説明で肋骨締めた状態の方が脚が上がりやすいってありましたよね。
パッセした時に脚がどうしても上がらない時っていうのは実はこれ肋が締まってないからなんですね。
なので、手のひらちゃんと使えるよう にして上げる事で上がりやすくなります。
脚が回しにくい時は、骨盤が立っ てないからなんですけど、特にこれ仙骨が立たない時に起きやすいです。な ので足裏を整える事、後は足裏を使いやすくする事でこれが回しやすくなり ます。脚の付け根が痛い時は内転筋から恥骨にかけて...後、骨盤の外側の部 分に負担がかかっているので親指を整えたり捻れを取る事によってやりやす くなります。
ぜひ明日からのレッスンに活かしてください^^
ありがとうございました。
追伸