こんにちは。島田です。
今回はバレエで膝が伸びない時の意外な原因についてお話をします。
お皿が出てるのはあなたの膝のせいではありません。
あなたはバレエ教室で先生からこんなアドバイスもらった経験は無いでしょうか?
- 膝が伸びていない、
- 膝が曲がってる、
- お皿が出っ張ってる...
先生によって表現は色々あると思うんですけど、これに似た様な事を言われた事があるのではないでしょうか。その時に、「膝が出っ張っているからあなたはこう脚が上がらない」とか色々言われた経験がある人もいると思います。
膝を注意されるので皆さん膝の変形を気にされる事が多いんですね。
ですが、まず安心して下さい。
ほぼ9割の人は膝の変形ではありません。
逆に言うと、膝の変形性の膝の関節症がある方でも、ちゃんとバレエの技術を使えば膝は伸びるようになります。ほとんど先天的に膝が曲がってるとか手術で膝の骨をいじくっているとか、そういうので無い限りは骨の変形とこの『膝が伸びない』というのはあまり関係がありません…。
「じゃあ、なんで私の膝は伸びないの?」
じゃあ何で私の膝は伸 びないのかと思ったと思います。
これは色々原因があります。
あばらが開いてるとか…、骨盤が立っていないとか…、脚裏が弱いとか...原因は色々あるんですが、最近の傾向としてデスクワークとかスマートフォンが増えた結果、 ...膝が伸びにくい原因になっているのがこれです。
腸腰筋(ちょうようきん)が短くなっている。
腸腰筋って聞いた事ある人いるかもしれません。
このイラストに書いてある通り、
腰の骨、骨盤、股関節まで全部繋がっている大きい筋肉なんです。
腰のインナーマッスルです。
ここは腰から股関節に繋がる大きい筋肉なので、ここが短いと股関節がちょっと持ち上がった状態になります。 股関節が持ち上がった状態だと当然膝も少し引っ張られた状態になるんです ね。
なので、ここが引っ張られた状態になると当然膝がロックされてこれ以 上伸びなくなるんですね。この状態で膝を伸ばそうとすると、どうなるかっ ていうと...こうなります。
膝を曲げておかないと背中を真っ直ぐ出来ないので、 このまま膝を伸ばそうとすると、
- 背中を思いっきり反ってお腹を出すか、
- 顔を前に出して背中を丸めて出っ尻にしたりとか…、
- 後はタックインにしたり とか、
そういう少し体を歪めた姿勢にしないと伸ばせなくなっちゃうんです。
なので、この状態で膝を何とかしようと思っても伸びないんです。これを直そうと思ったら、腸腰筋の長さっていうのをちゃんと揃えないといけません。
その腸腰筋の状態については簡単にチェック出来るポイントが3つあります。
それは…
あなたはどうでしょうか。
仰向けに寝た時に膝裏が着かない…ちょっと浮いちゃたりしたり、後は寝た時に腰が浮くのもそうです。
後ですね、腸腰筋痛い人に特有の症状の一つなんですけども、朝起きた時すぐが凄く腰が痛いっていう人がいるんですね。朝起きて、しばらく腰が痛くて、立ったり歩いたり、お昼くらいまで動いてれば段々腰が楽になってくるっていう症状があります。
この3つの内、どれかある場合は腸腰筋が短くなっている可能性があります。
まとめると、膝が伸びないって言われると膝が原因かなぁと思うんですけど、まずレントゲンを撮ってみて骨に異常が無ければ膝はあまり気にしなくて結構です。
今の状態からすると、殆どの場合は腸腰筋短くなっているケースが多いので膝より先にさっきの3つのポイントをちょっと注意してチェックしてみて、腸腰筋のチェックをして下さい。もし腸腰筋が短くなってるなぁ、 それで膝が伸びないのかなぁと思ったらバレエのレッスンでこういうのをやってみて活かしてみて下さい。
プリエの戻りを注意するとか、5番のア ン・オーとか…
内ももを使って骨盤を立てる動き
をしてあげると腸腰筋が伸び やすくなります。
プリエの戻りについては、しゃがむ時よりも立ち上がる時 にちゃんと内ももを使ってるかどうかっていうのがポイントになるんですね、 これ使わないとただのスクワットになってしまうので、ちゃんと内ももを 使ってお腹の下に力が入る様な立ち方をしてあげると骨盤が立ちます。
そうすることによって、腸腰筋のストレッチにもここでなります。バーレッスン が特におススメです。フロアに立っちゃうとそこまで考えられないと思います。
あと、5番のアン・オーもアン・オー自体が背中を伸ばす動きになりますので、5番入らなくてもターンアウトした状態でアン・オーするとかそういうところで骨盤を立てる事が出来ます。
是非、明日からのレッスンに活かしてもらえれば嬉しいです^^ありがとうございました。
追伸