ターンアウトの影響による肩こり
ターンアウトと肩こりに関係があるの?
バレエで肩こりを起こす原因はいくつかあるのですが、バレエテクニックではターンアウトによる影響が肩こりの原因になることが多いです。
ターンアウトが肩こりとどう関係するのか、どんな対策があるか、鍼治療でどう解消するのか、今回紹介します。
ターンアウトで肩こりを起こす理由
ターンアウトはバレエで最も注意が必要な動きの1つだと思います。
ターンアウトの限界を決めるのは股関節の可動域です(どれくらい股関節が開くのか)。股関節の可動域はダンサーさんによって限界が違います。この限界を超えて無理にターンアウトをしてしまうのが、すべての始まりです。
過剰なターンアウトは、上体を後ろに反らします。これは土台が不安定になるため、体幹の上側を使ってバランスをとろうとするから。
上体を反らして肩甲骨周りを固めることで安定をとろうとするため肩こりになるのです。
まとめると、
↓
上体を反らしてバランス取る(肩甲骨固める)
↓
肩こり
といった流れです。
ターンアウトでの肩こりの対策は?
この場合、原因はターンアウトにあるので肩を緩めてもほとんど効果ありません。
つまり、肩こりを治すならターンアウトの問題点から治さないといけないんですね。
ターンアウトに問題がある方は
・パッセで内ももが痛い
・アラベスクで苦手な側(左が下手とか)がある
・タンデュで内ももに力が入る
などの問題も抱えているケースも多いです。
これら問題で共通してるのは、お尻の奥の方にある回旋筋が硬くなっていること。
対策としては坐骨周りを緩めることがおススメ。当院ではテニスボールを使った方法を指導してます。
鍼治療でのアプローチは?どう変わる?
【回旋筋を直接緩めます】
写真では結構鍼が見えますが、実際にはこんなに打ちませんよ^^;うっても2本で十分効果を実感できるはずです。
肩こりもとれますが、パッセ、アラベスク、タンデュもやりやすくなるはずです。
バレエで肩こりになったら、まずどのテクニックがやりづらいか考えてみることが実は解決の近道だったりします。肩もんでも良くならないダンサーさんは、一度別アプローチを考えてみては?