あなたは、バレエを踊っていてこんな経験ありませんか?
- 足の付け根をちぢめると痛い…
- バットマンは痛くないけど、横に開くと足のつけねが痛い…
- 股関節固まってターンアウトできない…
などなど、バレリーナにとって股関節の痛みってかなりしんどいですよね?「痛いし動かないし、動かないから他の所かばってまた痛いし…ってもう三重苦(~_~;)」なんて話もよく出ます。
そんなあなたに、今日は、
・バレエの股関節痛にはどんな症状が多いか
・股関節を痛める原因と関係する筋肉
・治療やケア
についてお話します。
バレエでの股関節痛でよくみる症状
- プリエ(グランプリエ)で痛い
- パッセで内ももが痛い
- アラセゴンドに伸ばすと内ももからソ径部にかけて張る
- 横開脚が開かない
- アチチュードで股関節の内側が痛い
などが多いです。内もも7割、他3割くらいで内股に痛みがでる人が多いです。
これは、股関節自体の痛みももちろんありますが、実は膝や足首などの土台からの影響、腰の引き上げができないことによる影響も大きいことがあります。
股関節の痛みを起こす原因は?
(1)腰からの問題
大腰筋などのインナーマッスルは腰から股関節(内側)に向かいます。疲労などで内側が使えずに外側を使うようになると、内側の動きが悪くなるので、腰を立たせようとすると股関節が痛いということになります。
(2)股関節周りの問題
股関節は、体重を支える筋肉、股関節を外に開く筋肉など多くの筋肉に支えられています。立っているときに体重を支える、パッセなどで足を外に開くときに痛いのはこの部分の問題が多いです。
(3)膝、足首の問題
足はダンサーさんによって使い方の個人差が大きくでます。その方の体重の乗せ方によって内外はありますが、だいたいは足首が硬い→膝の動きが悪い→股関節の負担増、といった具合に影響します。
股関節の痛みを起こす筋肉とケア方法
バレエに使う筋肉で股関節の治療によく使うのはこの3つ。
(1)腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)▶引き上げで痛いとき
腸腰筋は腰の骨から股関節内側に向かうインナーマッスル。ここの疲労が強いと引き上げで股関節への負担が増えます。
おへその上(5センチ、横2センチくらい)にこの筋肉の反応点があるので、ここを押しながらストレッチすると痛みが減ってきます。
(2)回旋筋 ▶パッセで内ももに痛みがでるなど
ここは、お尻にある股関節を外に回す筋肉たちです。パッセで内ももが痛いときや足首を外に向けづらいときはここの筋肉が硬くなっていることが多いです。
天井向きに寝た状態で、テニスボールの上にお尻をのっけて足首をぐるぐる回すと良いですよ(強さは加減して下さい)。
(3)中殿筋 ▶プリエで股関節が痛いとき
お尻の上外にある筋肉で体重を支える部分です。ここが疲労すると体重が乗せにくくなるので傾きやすくなります。
バレエの股関節痛をとる治療法
【鍼灸・はりきゅう】
痛みをとりたいときは鍼灸がおススメです。
ツボを使って股関節の動きや痛みを改善していきます。即効性が魅力で、結果がすぐわかります。
また、鍼は手術や注射以外で唯一筋肉に直接アプローチできる治療法(マッサージなど他のものは皮膚ごしに筋肉へアプローチする)。問題となる筋肉がはっきりわかっている場合も有効です。
デメリットは、やはりハリですから^^;痛そう、怖そうっていう問題があります。あと、治療してくれる先生との相性が他の治療法よりも強く出るという声もいただきます。
【整体・せいたい】
動きの悪さが目立つときは整体がおススメです。
ちなみに、整体という名の『ほぐし』ではなく、きちんと股関節の動きを良くしてくれるものが良いです。
自分のなかで強い部分はよく使います。そうして偏った使い方をすることで、ゆがみができます。ゆがみがあると、苦手な方向には動かしづらいので無理に動かそうとして痛みが出るんです。整体は、そんな体の外側(関節の動き)を整えるのに役立ちます。
デメリットは、痛みそのものの治療ではないということです。動きを良くするのでその分の痛みは減りますが、鍼ほど痛みそのものをとれるわけではありません。
PS
もしあなたが、踊っていて股関節の悩みがあってそれを解消したいならこのコースがお勧め。痛みをとりながら、普段、踊りながらできるセルフケアのコーチングも受けられます。
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